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春秋(2月9日)春秋2025年2月9日 0:00 [会員限定記事]

  • 執筆者の写真: 羅夢 諸星
    羅夢 諸星
  • 2月9日
  • 読了時間: 2分

いじめはなぜ察知しにくいか。それはある一定の順序にしたがい巧妙に進むからだという。孤立化、無力化、透明化。「ここに書けば政治屋が悪用するのではないかとちょっと心配なほどである」。精神科医の中井久夫さんは自著「アリアドネからの糸」にそう書いた。


▼標的をさだめ、誰かがマークされたと周知する。そうすると狙われなかった者がほっとするのだ。その上でターゲットがいかにいじめられるに値するかをPRする。反撃すれば過剰なまでの懲罰が加えられ、だれも味方にならないことを繰り返し味わわせる。やがていじめは透明化し、傍観者たちの目に「見えなく」なる。


▼「彼をいじめ返してほしい」。テレビの取材でカナダの国民が自国政府に訴えていた。関税をかけるぞ。米国のトランプ大統領に脅されているからだ。「標的」は増える一方だ。先日は新たな大統領令に署名した。トランスジェンダーの選手を女子スポーツに参加させない。2028年のロサンゼルス五輪にも影響しよう。


▼日本の石破茂首相との首脳会談はまずは成功と評される。関税の経済的威圧はとりあえずなかった。「同盟国を100%守る」の言葉に首相は胸をなで下ろしたろう。が、信頼をえたからこそ傍観はいけない。法や倫理にかなうか、正当か。ときに理不尽で排他的な超大国トップの発言や行為を世の「常識」とさせぬよう。



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