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<産経抄>日米の結束に緩みなし、両首脳の初会談2025/2/9 05:00

  • 執筆者の写真: 羅夢 諸星
    羅夢 諸星
  • 2月9日
  • 読了時間: 2分

トランプ米大統領との初会談に先立ち、石破茂首相は「ケミストリー」という怪しげな片仮名を使った。「肌の合う・合わない」を意味する英語の慣用表現だが、上滑りの感が拭えない。大方の人は「化学」と習ったはずである。



▼「人の智力議論はなお化学の定則(法則)に従う物品(物質)の如(ごと)し」と、福沢諭吉『文明論之概略』にある。例えば個々に存在すれば金属を溶かす水酸化ナトリウムと塩酸も、化合すれば食塩となり役に立つ。おとなしい物質同士が合わさって、逆に害をもたらすこともある

▼衆議を通じて何かをなすのは、だから注意が必要だ―と福沢は言う。同盟関係にある国同士、両首脳の議論で有害な化学反応が起きては困るのだが、不安の種はあった。答弁や会見での回りくどい言葉づかいが、「石破構文」と皮肉られる首相だ。


▼明解な答えを求めるトランプ氏には「結論を先に」と、麻生太郎氏から助言されて渡米したと聞く。予習の成果かどうかはともかく、トランプ氏から波紋を呼ぶ発言は出ていない。「日米関係の新たな黄金時代を追求する」と共同声明はうたった。


▼安全保障や経済協力などの面で、日米のさらなる結束を確認した意義は小さくない。さりとて、石破首相が引き出した化学反応とも言い難い。トランプ氏と親交の深かった亡き安倍晋三元首相の時代から、築いた信頼関係を下地として、両政府が有益な議論を重ねた証しだろう。


▼この先も問われ続けるのは、日米同盟の充実に尽くすというわが国の揺るがぬ姿勢である。防衛力の抜本的な強化には、いささかの減速もあってはならない。中国、北朝鮮、ロシア。世界に不和の種をまき散らす専制国家が、日米の足並みに目を凝らしている。


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